平面図を中心に考えた ITAフォーマットVer2.0 を発表しました。
下記はいずれ(3年後)旧バージョンになります。
土木業界におけるCALS---ITAフォーマット(ブラウザの共通表示)のすすめ。(1999/5月)
ブラウザの共通表示 CAD化からインターネット,イントラネットが進むにつれてCALSが主要な問題になって来ています。 CALSは良くしょうとすればするほど複雑、多種類、バージョンアップの繰り返しとなり本当のCALSに ならなくなります。まして縦割企業、役所であれば、わざわざ違ったものを作るようになります。 そこで私は今の段階では、CALSのOSと云うべき「標準化」を立案し、広めて行きたいと考えております。 まず、データ形式として、主にオートキャドを中心としたデータ形式 DWG と DXFを使用することです。 私が考える「標準化」とは画面表示(CAD,プラウザ)とプリント(プロット)だけを統一化しようとするもので、 その仕様はわずかA4サイズ2枚分だけです。これには図面の基本的な違いから一般的に配筋,構造図系と 縦横断,展開図系それに平面図系と3つに分けてあります。これにより誰もが理解でき、他の人や他のソフト(GIS, CG等)で利用 出来るようになります。今までの図面やどうしても違わなければならない図面は簡単なプログラム(スクリプト)で、 画面表示(CAD,プラウザ)とプリント(プロット)だけを統一した図面を作ることが出来ます。 次のような方向に向かいつつあるのでこのフォーマットをすすめます。 1.図面データのやりとりは DXFかDWGに、特にDXFはプレゼンソフト(3D、2D共)にも対応しています。 2.企業や役所への納品データとしてはプラウザ対応(無償プラグインソフトあり)のデータ形式であれば良いとなります。 3.OSを問わないプラウザはビューワソフトをなくし、ASP(Active Server Pages)はファイリングソフトなくします。 |
1.一般、配筋、構造図系
■ 画 層 設 定
画 層 名 |
色 |
線 種 |
CENTER |
紫 色 |
CENTER(中心線) |
DRAW |
白 色 |
CONTINUOUS(細 線) |
DRAW1 |
黄 色 |
CONTINUOUS(太 線) |
DRAW2 |
緑 色 |
CONTINUOUS(中 線) |
TEXT |
白 色 |
CONTINUOUS(細文字) |
TEXT1 |
黄 色 |
CONTINUOUS(太文字) |
TEXT2 |
緑 色 |
CONTINUOUS(中文字) |
DIM |
水 色 |
CONTINUOUS(寸法線) |
DASHED |
赤 色 |
DASHED(破 線) |
HIDDEN |
水 色 |
HIDDEN(細破線) |
PHANTOM |
青 色 |
PHANTOM(2点鎖線) |
線種は一般的な線種名と「土木製図」を基ににした線種にしてあります。 画層名は、線の種類と線の太さ(色)で決めました。 色分けは、黄色が太く緑色が中ぐらいで白色が細いは見た感じで決めてました。またペンプロッタ(1番〜7番を使用)に合わせています。 線の太さは、黄 色が太 線(0.20〜0.30ミリ)、緑 色が中 線(0.15〜0.20ミリ)としてそれ以外は細 線(0.10〜0.15ミリ)にする。 標準太さは、0.1、0.15、0.2、0.25、0.3、0.5ミリとする。 文字高は、黄 色が大文字(5〜10ミリ)、緑 色が中文字(3〜5ミリ)としてそれ以外は小文字(1〜3ミリ)にする。 標準文字高は、1、1.5、2、2.5、3、5、7、10、12、ミリとする。 バックは黒っぽく(当社ではモスグリーン、色番号136です)して目にやさしくしていますが、欠点としてブラウザで見る時も黒っぽくなる。 英語の画層名を付けているのは、海外版のCADにも対応させるためです。 |
数学系でミリ単位
当社の「土木図面集」は上表で設定してあります。
2.縦横断,展開図系
■ 画 層 設 定
一般、配筋、構造図系と同じにします。
■ 座標系、縮尺設定
数学系でメートル単位(1ミリを1メートルとします)
3.平 面 図 系
■ 画 層 設 定
画 層 名 |
色 |
線 種 |
CENTER |
紫 色 |
CENTER(中心線) |
測点1 |
白 色 |
CONTINUOUS |
測点2 |
緑 色 |
CONTINUOUS |
現況 |
水 色 |
CONTINUOUS |
現況TEXT1 |
白 色 |
CONTINUOUS |
現況TEXT2 |
水 色 |
CONTINUOUS |
計画1 |
白 色 |
CONTINUOUS |
計画2 |
緑 色 |
CONTINUOUS |
計画3 |
水 色 |
CONTINUOUS |
計画4 |
青 色 |
CONTINUOUS |
水路1 |
水 色 |
CONTINUOUS |
水路2 |
水 色 |
CONTINUOUS |
水路3 |
水 色 |
CONTINUOUS |
下水1 |
青 色 |
HIDDEN(細破線) |
計画TEXT1 |
白 色 |
CONTINUOUS |
計画TEXT2 |
緑 色 |
CONTINUOUS |
境界 |
赤 色 |
PHANTOM(2点鎖線) |
境界TEXT |
赤 色 |
CONTINUOUS |
日本語にしたのは、日本語でないと解り難いからです。また構造図、縦断図等が挿入されても区別できます。 上表の水路?に、道路、、上水、宅地、.....(日本語)等を加えていきます。 考え方、方法(例として、は1/500と 1/1000で計画図は4種類として) 1.現況図においては文字高を現況TEXT1(1/500)現況TEXT2(1/1000)で2種類に分けます。 2.計画図においてはそれぞれ図面にしか使用しない図を計画図1〜4に書きます。 3.計画図1〜4において共通で使用するものは(水路、道路、下水、等)それぞれに画層を作ります。 4.縮尺の違いにおいては計画TEXT1(1/500)計画TEXT2(1/1000)、 測点TEXT1(1/500)測点TEXT2(1/1000)と2種類に分けます。 線種については、(社)日本測量協会「建設省公共測量規定」を基に作成したものを使います。
数種になったファイルを1つのファイルにすることが出来ます(図形挿入で)。 |
数学系でメートル単位(1ミリを1メートルとします)
フォルダ、ファイル名について
フォルダ名は、プロジェクトごとに作り、工事の件名か長い場合は略した名称(日本語)とする。
ファイル名は、その特徴考えた名称(日本語)とする。 例 1つしかない場合は現況平面図 計画平面図 現況縦断図 計画縦断図−−−−−−のように(これに拡張子がつく) 種類が多くある場合は、平面縦断図(平面と縦断が入ってる場合)雨水汚水OOO平面図(数種の平面が入っていて他にも平面図がある場合) 数案の図面がある場合は、OOOO1案 OOOO2案−−−−−−− 変更があった場合は、件名のフォルダの下に「線形変更」 とか「2回目」とかの名前でフォルダを作りその中に入れる。 また図面以外のファイルもその中に入れるか、数が多い時は件名のフォルダの下に「word」とか「xls」でフォルダを作りその中に入れる。 |
この仕様に基づいて作られたデータ(ITAフォーマット)は下図のマークを使用してください。
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